温度センサの精度比較

「白金測温抵抗体」と「熱電対」の精度比較

工業用の温度測定に良く使用される「熱電対」と「白金測温抵抗体」との許容差比較です。
「白金測温抵抗体」はクラスA の許容差が適用されるほとんどの温度範囲において、熱電対よりも許容差が小さく、高精度に使用できることが解ります。

温度センサ 各温度帯における許容差(℃)
種別 クラス -100℃ -40℃ 0℃ 100℃ 125℃ 350℃ 375℃ 450℃ 600℃ 750℃
白金測温抵抗体 A ±0.35 ±0.23 ±0.15 ±0.35 ±0.40 ±0.85 ±0.90 ±1.05
K,J熱電対 1 ±1.50 ±1.50 ±1.50 ±1.50 ±1.50 ±1.50 ±1.80 ±2.40 ±3.00
T熱電対 1 ±0.50 ±0.50 ±0.50 ±0.50 ±1.40

白金測温抵抗体の許容差

白金測温抵抗体の許容差は以下の様に規定されています。

「JIS C 1604:2013」より抜粋
許容差クラス 許容差が適用される温度範囲 許容差
A -100℃~450℃ ±(0.15℃+0.002|t|)
B -196℃~600℃ ±(0.3℃+0.005|t|)
※|t|は温度の絶対値(単位℃)。

グラフで表すと以下の通りとなります。(ここでは便宜上、-50℃~300℃の範囲のみ)

0℃を起点に温度が上がる(下がる)ほど、許容差も広がっていることが解ります。
これは白金測温抵抗体の誤差ではなく、あくまで白金測温抵抗体の標準特性に対するバラツキ(許容差)ですが、標準特性しかカバーされていない計測機器ではこのバラツキはそのまま“測定誤差”となります。

このバラツキが課題となる場合は「ネツシン温度計測システム」をご検討ください!

 

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温度センサ(白金測温抵抗体)

世界最小級の白金抵抗素子を有するネツシンはお客様毎のご使用環境に合わせた最適な温度センサをご提案することが可能です。

白金測温抵抗体についてはこちら

温度計測器

ネツシンの「NX-3100/NX-1200」はCVD温度変換演算(※)を搭載した温度計測器です。応答性に優れたネツシンの温度を最大限に活かし、センサ毎の係数(R0、α、β、δ)を用いることで許容差を最小限に補正することが可能です。

※CVD方程式

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温度校正

お客様がご使用になられたい温度帯から最適な校正温度をご提案し、センサ毎の係数(R0、α、δ、β)を導き出します。また、温度計測器として「NX-3100/NX-1200」をご使用いただく場合は“指示計器付き温度計(温度センサを温度計測器に接続して温度表示値を校正)”として高い試験精度(±0.05℃)での温度校正も可能です。

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【参考動画】許容差とは?補正とは?

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