温度センサの精度比較

白金測温抵抗体の温度に対する精度(許容差)は以下の様に規定されています。

「JIS C 1604:2013」より抜粋
許容差クラス 許容差が適用される温度範囲 許容差
A -100℃~450℃ ±(0.15℃+0.002|t|)
B -196℃~600℃ ±(0.3℃+0.005|t|)
※|t|は温度の絶対値(単位℃)。

グラフで表すと以下の通りとなります。(ここでは便宜上、-50℃~300℃の範囲のみ)

0℃を起点に温度が上がる(下がる)ほど、許容差も広がっていることが解ります。
これは白金測温抵抗体の誤差ではなく、あくまで白金測温抵抗体の標準特性に対するバラツキ(許容差)を示しています。しかし、標準特性しかカバーされていない計測機器では、このバラツキは“測定誤差”となります。

このバラツキが問題となる場合は以下「校正後」の様に吸収することが可能です。

※「校正後」のグラフは使用する計測器により異なる為、イメージです。

<条件>
・複数点の温度校正を行い、センサ毎の係数(R0,α,δ,β)を導き出す。
・係数が入力可能な計測機器を用いる。(※)

※以下のCVD(Callendar Van Dusen)方程式に代入することが可能な計測機器。

 

<ネツシンがご提供するソリューション!>

温度計測器

ネツシンの「NX-3100/NX-1200」はこのCVD温度変換演算を搭載した温度計測器です。応答性に優れたネツシンの温度センサを最大限に活かした高精度の測定システムをご提供します。

詳しくはこちら

温度センサ(白金測温抵抗体)

温度校正が行えない場合などは、0℃時の許容差をクラスAよりも狭めたネツシン独自の「クラス1/2A(±0.075℃ at 0℃)」や「クラス1/3A(±0.05℃ at 0℃)」等もございます。
※0℃における許容差です。その他の温度帯においては原則としてクラスA準拠となります。

詳しくはこちら

温度校正

お客様がご使用になられたい温度帯から最適な校正温度をご提案し、センサ毎の係数(R0、α、δ、β)を導き出します。また、温度計測器として「NX-3100/NX-1200」をご使用いただく場合は“指示計器付き温度計(温度センサを温度計測器に接続して温度表示値を校正)”として高い試験精度(±0.05℃)での温度校正も可能です。

詳しくはこちら

高精度の測定にお困りの場合はネツシンにご相談ください。

TOP