白金抵抗素子とは

白金抵抗素子とは?

白金抵抗素子とは、白金測温抵抗体が温度を感知する心臓部、即ち感温部となる部品です。
これを元に実際に使用される構造に仕上げたものが温度センサ(白金測温抵抗体)となりますので温度センサの原点と言えます。
ネツシンはこの白金抵抗素子を自社開発、製造している国内でも数少ないメーカーです。そして、この技術こそが『原点技術』です。


ネツシンの白金抵抗素子のこだわり

“細く!小さく!”
白金測温抵抗体はその構造上、一般的に大型で熱容量が大きいと言われていましたが、熱容量の微小化に向けて当社は『限りなく“点”に近づける!』をテーマに巻線式の白金抵抗素子の設計開発に取り組んできました。
世界最小級のセラミックス型白金抵抗素子の「MC-0401」は、直径φ0.4mm、長さ1.5mmの絶縁体(セラミックス)にコイル状にした太さ8μm(0.008mm)の白金線を組み込んだPt100Ω白金抵抗素子です。


世界最小級の白金抵抗素子の製造が可能となったことで、温度に対する高い応答速度とお客様のニーズに合わせた任意形状の温度センサをご提供することが可能となりました。

ラインナップ

セラミックス型白金抵抗素子

セラミックス型白金抵抗素子は、高純度セラミックス(Al2O3 99.9%以上)ボディの中にコイル状にした白金線を組み込んだ構造の製品です。

エッチングによって形成された抵抗膜を用いた薄膜抵抗素子と違い、髪の毛の1/10程度の白金線をコイル状になるように形成している構造から、伸び縮みや歪が極めて小さく、優れた安定性を実現します。

<円筒型タイプ>
型式 素子数 外径
(D/mm)
長さ
(L/mm)
抵抗値
S W
MC-0401   0.4±0.1 1+1/-0 100Ω
MC-0403   0.4±0.1 3+1/-0 100Ω
MC-0405   0.4±0.1 5+1/-0 100Ω
MC-0803   0.8±0.1 3+1/-0 100Ω
MC-0805 0.8±0.1 5+1/-0 100Ω
MC-1205 1.2±0.15 5+1.5/-0 100Ω
MC-1210   1.2±0.15 10+1.5/-0 1000Ω
C-0408   0.4±0.1 8+1/-0 100Ω
C-0808 0.8±0.1 8+1/-0 100Ω
C-1210 1.2±0.15 10+1.5/-0 100Ω
C-1610 1.6±0.15 10+1.5/-0 100Ω
C-1615 1.6±0.15 15+1.5/-0 100Ω
※代表的なもののみとなりますので、これ以外の品種につきましてはお問合せ下さい。
<平型タイプ>
型式 抵抗値(Ω) W(mm) L(mm) t(mm)
HC-0423 100 2.0 3.5 0.45

ガラス型白金抵抗素子

ガラス型白金抵抗素子は、ガラスのボディに360°白金線を巻きつけた構造となります。
巻き方には誘導巻き、無誘導巻が選択できます。(通常は無誘導巻が多く使用されています)
ガラス型白金抵抗素子は、物体の異方性に関係なく測れるので風速や流量の測定に適しています。

型式 素子数 外径
(D/mm)
長さ
(L/mm)
抵抗値
S W
MG-0802   0.8±0.15 2+1.5/-0.5 100Ω
MG-0805   0.8±0.15 5+1.5/-0.5 100Ω
MG-1005   1.0±0.15 5+1.5/-0.5 100Ω
MG-1202   1.2±0.15 2+1.5/-0.5 100Ω
型式 素子数 外径
(D/mm)
長さ
(L/mm)
抵抗値
S W
G-1010 1.0±0.15 10+1.5/-0.5 100Ω
G-1210 1.2±0.15 10+1.5/-0.5 100Ω
G-2010 2.0±0.15 10+1.5/-0.5 100Ω
G-2015 2.0±0.15 15+1.5/-0.5 100Ω
※代表的なもののみとなりますので、これ以外の品種につきましてはお問合せ下さい。
製品仕様
抵抗値 Pt100Ω, JPt100Ω
階級(許容差) JIS A級 ±(0.15+0.002|t|)、B級 ±(0.3+0.005|t|)
規定電流 0.5mA, 1mA, 2mA
使用温度範囲 -200℃~+650℃(ガラス素子は500℃まで)
温度特性 Pt100Ω R(100)/R(0)≒1.3851/JPt100Ω R(100)/R(0)≒1.3916
Pt100Ωの規格・温度に対する許容差
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