極低温領域での温度測定が可能なPt1000Ω素子
世界最小級と最薄級の2種が登場!
白金抵抗体の抵抗値は、極低温領域においてほぼ0になってしまうという特性があります。また、現在、極低温用温度計の素子として主に使われている白金・コバルト抵抗体は素線材料の供給に大きな課題があります。 そこで、ネツシンは従来のPt100Ωから感度を10倍に向上させた、Pt1000Ωの白金抵抗体を提案。極低温下、10K(-263℃)付近においても、Pt素子での温度測定を可能にしました。ネツシンの「Pt1000Ωセラミックス素子」は、極低温用温度測定の安定的なソリューションを提供します。
特徴
【1】感度は10倍! Pt1000Ω
Pt1000Ωでは、10K付近の温度でも約16Ωの抵抗があります。20K(‐253℃)では約21Ωです。一方、従来のPt100Ωは10K付近で約1.6Ω程度です。1℃当たりの抵抗値の変化量が十分に大きくなるため、測定誤差が劇的に低減されました。
【2】Ptだから、安定供給が可能
従来の極低温測温抵抗体は、感温部の素子部に白金・コバルト希薄合金が使われています。白金・コバルト温度計は、材料となる素線の特性に個体差が大きいために、将来的な安定供給が困難になることが懸念されています。一方、Pt1000Ω素子は、Pt100Ωと同じJIS C1604-2013にて規定しているR(100)/R(0)の温度係数1.3851の特性を持つ材料(素線)を使用しているため、供給の問題はありません。
【3】用途にあわせた2種の素子形状
対象に貼り付けて測温
OTHC-0541
厚さ0.5mm、幅4.0mmのセラッミックスの板に空けた0.25mmの空洞に白金コイルを通しました。平型なので、測定対象に貼付して使用できます。
ネツシン自慢の極小サイズ
OTC-1210
外径1.2mm、長さ10mmのセラミックスに0.2mm〜0.25mmの穴に白金コイルを通しました。
仕様
抵抗値 | Pt1000Ω (at0℃) |
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許容範囲 | 1000Ω±2Ω(at0℃) |
感度 | 0.5Ω/K(at10K), 4Ω/K(at0℃) |
測定電流 | 1mA, 0.5mA, 0.1mA |
温度特性(R(100)/R(0)) | 1.3851 |
使用温度範囲 | マイナス側 :-263℃~100℃(素子単体) プラス側:-40℃~300℃(素子単体) |
規格(参考) | JIS C1604-2013 |
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