白金測温抵抗体は、感温部となる白金抵抗素子が金属の保護管(またはブロックなど)に入り、リード線を通じて端末(Y端子、コネクタなど)に繋がった仕組みです。
世界最小級の白金抵抗素子を有するネツシンは豊富な製品ラインナップから最適なものをご提案することができます。
シールパイプ型の感温部内部構造(保護管先端)
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感温部の形状を決める
測定するために必要な条件を踏まえ、感温部の種類を決めます。条件により必然的に形状が定まってしまう場合もありますが、可能な限り良好な熱接触が見込まれる形状をご選択下さい。
・極細管型(保護管外径φ1.0mm,φ0.8mm、φ0.5mm)
・一般プローブ型(保護管外径φ1.6mm以上)
・フィルム型
・丸ブロック型(リード線垂直型、リード線水平型)
・角ブロック型(リード線垂直型、リード線水平型)
etc…感温部の詳細なサイズ(長さ、外径、厚さなど)や曲げ加工が必要な場合などにつきましてはご相談に応じます。
製品ラインナップ
分類 種類 タイプ シリーズ 白金測温抵抗体 極細管型
(保護管外径φ1.0/φ0.8/φ0.5)14型
(保護管+リード線)UNR-14シリーズ 35型
(保護管+スリーブ+リード線)UNR-35シリーズ 一般プローブ型
(保護管外径φ1.6以上)14型
(保護管+リード線)NR-14シリーズ 35型
(保護管+スリーブ+リード線)NR-35シリーズ フィルム型 ─ NFR-CFシリーズ 表面ブロック型 丸ブロック リード線 垂直型 NR-231シリーズ リード線 水平型 NR-181シリーズ 角ブロック リード線 垂直型 NR-161シリーズ リード線 水平型 NR-251シリーズ 端子ボックス付き ─ NR-96シリーズ フッ素樹脂モールド型
Pt100Ωセンサ─ FPMシリーズ 特殊型 ─ ※特注形式 その他 極低温用白金コバルト測温抵抗体 ─ Pt-Co -
リード線を決める
測定するために必要な条件の内、特に耐熱温度をご確認いただき、リード線の種類を決めます。リード線の耐熱温度には限界があり、ご使用温度によってはカバーできない場合もありますのでご注意下さい。(原則として、ご使用温度に対する保証は感温部のみとなっております)
一般的なリード線の種類
種類 耐熱温度 主なリード線 ED:ビニール 〜60℃ ED-23B(3線式) ED-24B(4線式) SR:シリコン 〜180℃ SR-23(3線式) SR-24(4線式) TF:フッ素樹脂 〜200℃(FEP) TF-23G(3線式) TF-24W(4線式) 〜260℃(PFA) PFA-13(3線式) PFA-14(4線式) 〜260℃(PTFE) PTFE-13(3線式) PTFE-14(4線式) EB:ガラス 〜200℃ EB-23(3線式) -
階級を決める
「JIS C 1604:2013」より抜粋 許容差クラス 許容差が適用される温度範囲 許容差 A -100℃〜450℃ ±(0.15℃+0.002|t|) B -196℃~600℃ ±(0.3℃+0.005|t|) ※|t|は温度の絶対値(単位℃)。 0℃時の許容差をクラスAよりも狭めたネツシン独自の「クラス1/2A(±0.075℃ at 0℃)」や「クラス1/3A(±0.05℃ at 0℃)」等もございます。
※0℃における許容差です。その他の温度帯においては原則としてクラスA準拠となります。 -
導線方式を決める
3導線式
3導線式は3本の導線を使用するものです。工業用として幅広く使用されていますが、3本の導線抵抗が等しく、全長に渡って同じ温度分布にしなければ誤差を生じますので注意が必要です。
4導線式
4導線式は4本の導線を使用するものです。電流、電圧用端子として各2本備えているため導線における誤差がほぼ生じませんので、高精度の温度測定に用いられています。一般工業用においても温度測定の精度向上を追求するため、4導線式を採用するケースが増えています。
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端末仕様を決める
ご使用になる接続先に合わせてご指定下さい。標準仕様は「Y型圧着端子(M3、M4など)」、「ムキダシ(被覆を剥がし内部導線が露出したもの)」ですが、ご指定のコネクタの取り付けも可能(一部除く)です。